東北第一位・全国第四位の大河のはじまり
岩手県内最大の大河川「北上川(きたかみがわ)」は全長247キロメートル、流域面積10,150平方キロメートルを誇る東北では第一位、日本国内でも第四位の大河です。その大河の始まりが八幡平市のお隣にある岩手町(いわてまち)にあります。
交通安全祈願で有名な御堂観音
弓弭の泉がある御堂観音(みどうかんのん)は交通安全の神様として有名です。せっかくこの場所を旅するのであれば、旅の交通安全祈願に訪れてみると良いのではないでしょうか。
道路沿いにある階段を登り始めてまず感じるのは、まるで静かな時間が流れているかのような厳かな雰囲気。そしてコケに覆われた風情ある風景がなんとも言えない最高の景観を作り出しています。このコケの風景はついつい写真を撮影したくなってしまうのはきっと私だけではないと思いますが、このコケがあるかないかでは画像の重厚感が変わってくるのではないかと思います。
岩手県から宮城県石巻市へつながる
岩手町を源流として流れ始める北上川は、岩手県内を縦横無尽に流れを形成し、岩手町、盛岡市、花巻市、北上市、一関市などを流れていきます。その流れの中で数多くの支流が合流し、岩場から滲み出た水滴はやがて大河となって流れていきます。
その後宮城県へと流れてゆき、太平洋に注ぐ直前では二本の河川となる追波川(おっぱがわ)と旧北上川(きゅうきたかみがわ)とに分かれた後、再度合流して北上川可動大堰堤を経て追波湾(おっぱわん)へと注ぎます。
この追波川や追波湾は釣り人の間では有名な河川で、鮭やサクラマスなどの遡上魚、ハゼ、カレイなどの豊富な魚種が釣れる場所となっており、特にサクラマスの解禁日には川沿いに釣り人が1メートル間隔で並びながら釣りをしているというすごい光景を目にすることもあります。
はじまりは小さな一雫の水
上の写真を見ていただくと、中央の一番奥に木が立っているのがわかると思います。その木の下の部分に大きな穴が空いていると思いますが、そこから滴り落ちる一雫の水滴が大河の始まりです。
この状況を見た時に私が感じたのは、人間の人生も似ているところがあるなぁということと、自然っていうのはすごいなぁというその二つでした。皆さんも経験があるかもしれませんが、コツコツと積み上げるということは何事の場合でもとても大切なことだと思いますが、どうしても結果を早く求めてしまいがちになり、途中で投げ出すことも多く、結果的に目標を達成できないということもたくさんあると思います。でもこの弓弭の泉から滴るひとつの小さな雫は、何千年も何万年も変わることなく滴り落ちて泉を形成し、少しずつ水の流れを作り出して大きな大河へと変わっていきます。
この場所は最初にも言った通り交通安全の神様として有名な場所ですが、例えば日々の生活の中でのストレスや人生に少し疲れを感じた時にも訪れて、人生とこの雫を照らし合わせてみると自然の大きさに触れることができるかもしれません。そんな自然のスケールに触れることができればもしかしたらリフレッシュにつながるかもしれませんよ。
⚫︎いこいの村岩手温泉ホテルから約28km/約35分
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