どこまでも続いていそうな漆黒の世界
過去の噴火の爪痕として残る「焼走り溶岩流(やけはしりようがんりゅう)」。この地を訪れるとずっと遠く、見渡す限りどこまでもこの漆黒の世界が続いているかのように思えてしまいます。溶岩流を見ていて思うのは、黒と言っても世の中に黒という色はこれほど種類があるんだということに気付かされます。
静かな世界で聞こえる自然の音色の多さ
周囲を山々に囲まれた焼走り国際交流村はとても静かな場所で、キャンプ場や温泉、ストリートバスケットコートなどがあります。その中でも特に静かな溶岩流は、最初はなんの音も聞こえないかと思うほど静けさが際立ちますが、目を閉じていると様々な音が徐々に聞こえてきます。
石が軋むような不思議な音色、鳥がさえずる声、木々の葉が揺れる音などなど、様々な美しい音色が風に乗ってやってくるかのような錯覚に陥ります。
最近仕事でもプライベートでも、電子的なデジタル音を聞くことが多い生活の環境下で、中々自然の音色をじっくりと聞いてみる機会自体が少なくなっていると感じます。電子デバイスのデジタル音は意外と自律神経に強く作用していると言われていますが、自然の音色は逆にリラクゼーション作用が強いということが言われますので、まったく正反対のものとなっています。
日常生活やお仕事などで疲弊したメンタルを回復させるという意味で考えると、この自然の中に身を置いて、自然の音色に耳を傾けるということは現代社会を生き抜く皆様にとって必要不可欠なことなのではないでしょうか。
溶岩流から見える奥羽山脈最高峰の絶景!
元々この溶岩流が過去に流れ出た場所が、青森県から栃木県まで続く国内屈指の山脈帯である奥羽山脈(おううさんみゃく)の最高峰である岩手山(いわてさん)の中腹になっています。その為溶岩流のすぐ間近にはこの岩手山を望ことが可能となっています。日常の心の疲れや、もし人生に迷いが生じているという方がいらっしゃった場合、この場所を訪れてみて、自然の恩恵をぜひその身に浴びてリフレッシュなどをしてみるのも良いかもしれません。自然って大きいなぁと感じることも、世の中にはこんなにたくさんの色彩と音色があるのだというごく当たり前のことを感じれることが大きいのではないでしょうか。忙しい日常に追われているとそんな当たり前のことが見えなくなってしまうことも多いですからね。
⚫︎いこいの村岩手温泉ホテルから約9分/約7.2km
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