日本三景・松島に劣らない絶景
一関市を流れる北上川水系の一級河川「磐井川(いわいがわ)」の中流域、左右を岩盤に囲まれエメラルドグリーンの水面が美しく映える景勝地「厳美渓(げんびけい)」がその姿を眼下に現します。かつて仙台藩主だった伊達政宗公が「松島と厳美渓が我が領土の二大景勝地なり」と感嘆したというお話しが残されています。それだけ厳かで美しい渓谷の風景だったのではないでしょうか。
どこを撮影しても被写体になってしまう
厳美渓で写真や動画を撮影していると思うことがあります。本来日常生活ではそこまで珍しいものや植物などではなくてもなぜか、美しい被写体に変えてくれます。この場所でカメラやスマートフォンを構えていると、写真を撮影するという行動そのものがとても楽しく感じてくるから不思議です。
私も写真や動画のクリエイターとしては全くの素人で、撮影するのが好きなだけの人間ではありますが、写真についてよく批評をなさっているプロカメラマンの方がいらっしゃいます。こういう撮り方はダメだとか、こういう感じなら良いというお話しをなさいますが、どんな写真でも私は構わないと思っています。もちろんプロの方はそれが収入につながるので、かなりのこだわりを持って撮影なさっているので、どうしてもその目線のお話しになるのだろうと思いますので、これは仕方のないことだとわかっています。ただ、プロではないのであれば自分が納得できる写真や動画であれば私は良いのではないかと思います。その方が撮影した写真や動画はその方だけにしか撮影できない画角、被写体なんだと思います。厳密に言えば正解、不正解はあるかもしれませんが、複数枚の写真を並べて、誰が撮影したと一切言わずに選んでもらった場合、必ずしもプロの方の写真が選ばれるわけではないのだと思います。ぜひ皆さんが思い描いた通り、自由にこの厳美渓で撮影をなさってみて下さい。
独特の淡いエメラルドグリーンが美しい
厳美渓の特徴はいくつか思い浮かびます。一番はやはり美しいエメラルドグリーンの水が流れる渓谷の風景だと思います。ただこの場所のエメラルドグリーンは淡いパステルカラーに近いエメラルドグリーンの色合いで、中流域は流れが強い急流域のはずなのですが、なぜか優しく流れているように見えてしまいます。
それともうひとつ。やはり厳美渓名物といえば「空とぶだんご」と称される郭公(かっこう)だんごではないでしょうか。郭公だんごは、ザルに乗った団子と紙コップに入ったお茶が、対岸から渓谷をワイヤーで渡ってくる名物になりますが、この渓谷を流れてくる姿が空を飛んでくるように見えます。最近では海外のお客様がこの郭公だんごが飛んでくる様子を動画や写真で撮影している姿が多く、特に海外の方々にとっては珍しい光景なのだと思います。ぜひこの場所に足を運ぶ機会がございましたらこの、郭公だんごをご経験なさってみて下さいね。
⚫︎いこいの村岩手温泉ホテルから約121km/約1時間27分(東北自動車道経由)
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